こんな本を読みました

公開日:1997年2月23日

■ 誰のためでもなく

誰のためでもなく

著 者:金子 博
出版社:三一書房
定 価:1,500円
コード:ISBN4-380-96284-9

この本は、戦前の東京で生まれ、戦後、在日韓国人として生き、社会的に成功をおさめ、日本に帰化した著者の体験をまとめたものです。
副題が、”「韓国系日本人」として生きる”と付けられています。
私は、在日韓国人の参政権だとか、公務員就職問題であるとかの有効な解決策/考え方として、この「韓国系日本人」という思考方法を取り入れるのが、いいのではないかと、考えて来ています。
この本を読もうと思ったのも、この著者の「韓国系日本人」という考え方と、自分の「韓国系日本人」という考え方が似ていたからです。(同じようなことを考えている人がいるもんだなぁ、と思わず、この本を手にしていました。)

この本を読んだ私の感想は、「どのような人生を送るのかは、その本人自身の考え方と努力次第である。」につきるということです。
在日韓国人として生まれようが、日本人として生まれようが、本人がどのように生きていくかが問題であって、差別があるのであれば、それを跳ね返すだけの実力がなければならないのだなぁということです。
まぁ、人間、生まれながらにして不公平なのですから、著者の言う通りだなと思いました。

読み終わってみて、著者である金子氏にお会いして、直接、話しを聞いてみたくなりました。

おまけ

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