こんな本を読みました

公開日:1997年11月16日

■ 韓国人が身勝手に見える理由

韓国人が身勝手に見える理由

著 者:中村欽哉
発 行:三交社
定 価:1,500円(本体1,456円)
コード:ISBN4-87919-561-8

日本語に訳しやすいようで、実はものすごく訳しにくい韓国語に「ウリ」(注1)と「ケンチャナ」(注2)があります。この言葉を、社会学や民俗学の観点から研究すれば、分厚い論文を書けるくらいの奥深さを持っていると思います。
この本「韓国人が身勝手に見える理由」は、「ウリ」という言葉の背景にあるものを考察することを通して、日本人には理解し難い韓国人の思考・行動様式を知るための絶好の案内役となっています。

今、韓国語を教わっている先生から、こんな話がありました。
「料理屋や八百屋などの馴染み客になると、日本では、おまけをつけてくれたり、同じ値段で良いものを出してくれたりと優遇してくれるようになるのだが、韓国では、その逆で、お馴染みさんだから、普通の客には出せないようなものを出しても解ってくれるだろうと、期限が切れたものとか古くなったものをくれるようになるんだ。
ほんと、おもしろいですね。」と。

この話を聞いた時、「う〜ん、なるほど、俺は、まだまだ、韓国に対する勉強が足りんな」と思いましたが、その理由を深く考えることはありませんでした。
で、この本を読んだら、「ウリ」という言葉をキーポイントとして、なぜ、韓国人はそのような行動をするのかを解説してあり、まさに目から鱗状態になりました。

言葉を勉強するということは、こういうことを知ることなんだなぁと思わせてくれる一冊です。
要必読本です!!


(注1)
「ウリ」を直訳すると「我々」「私達」となります。
この「ウリ」という言葉の持つ背景を知らなければ、韓国人を理解する有力な武器を失うことになります。
(注2)
「ケンチャナ」を直訳すると「構いません」「大丈夫です」となります。
(大阪弁の「かまへん」に近いものがありますね。)
この「ケンチャナ」をそれなりに使いこなせるようになったら、韓国語の実力が、かなりついた証拠です。

おまけ

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