こんな本を読みました

公開日:2000年1月1日

■ 韓国のおばちゃんはえらい!

韓国のおばちゃんはえらい!

著 者:渡邊真弓   
出版社:昌文社
定 価:1,800円(税抜)
コード:ISBN4-7949-6422-6

私も前々から思っていたことですが、韓国のおばちゃんはえらいです。
あの国は、男ではなく、おばちゃんが国を動かしているんだなぁとつくづく思います。
この本の題名を初めて目にした時、「同じことを考えている人がいるんだなぁ」とおもわずうれしくなってしまいました。

さて、この本は、98年に韓国で『韓国オンマ礼讃』として出版されたものを日本語版として出版されたものです。
著者が、旦那さんの転勤先であるソウルの西橋洞に住むことになってから日本に帰国するまでの間に出会ったソウルの人々、その中でも、特におばちゃんと呼ばれている年代の女性や、著者自身と同年代の女性との交流で得た経験からの韓国人論となっています。

ソウルの西橋洞というところは、近くには、弘益大学や延世大学があるところで、ごく普通の一般市民が住んでいる住宅街です。
けっして、外国人がたくさん住んでいるようなところではありません。
著者は、この街が気に入り住むことになったのですが、ここで知り合うことになった、子供の幼稚園のお母さんたちとの付き合い、親しくなった大家さん、市場の人々との日々の付き合いといった実体験を通して感じた韓国人をありのままに描き出しています。
ソウルに行くまでは、韓国語は喋れなかったにもかかわらず、子供とともにソウルに着いて幼稚園の手続きをし、母親たちとの付き合いが始まり、韓国語が出来るようになると今まで見えて来た、実際に暮らしてみなければ判り得ない貴重な体験が、テンポよく書かれています。

韓国のことを知りたい人はもちろん、韓国のことを知らない人でも楽しく読めるエッセイに仕上がっています。
是非、ご一読を!

おまけ

  • 本の検索・購入はこちら↓

inserted by FC2 system