こんな本を読みました

公開日:2000年2月2日

■ 韓国語上達の近道

韓国語上達の近道

著 者:李 昌 烈   
発行所:白帝社
定 価:1,600円(税抜)
コード:ISBN4-89174-381-6

一昔前に比べると、韓国語関連の書物が数多く出版されています。
この変化は、88年のソウルオリンピック開催を境にして起き、現在に続いています。
出版されているものは、多種多様になっています。
しかし、その多くは、韓国語の入門書や初級レベルが対象であったり、旅行者向けのものであったりするのが実情ではないでしょうか?
もちろん、中級者向け、上級者向けの書物も数が増え、質も向上していますが、英語や中国語といった学習者の絶対数が多い言語と比べると、今一つ差をつけられている感じがします。

さて、この前、書店でこの本を見つけました。
この本は、日本語と韓国語の類似点を探るのではなく、日本語と韓国語の相違点を浮き彫りにすることを通して、日本語を母国語とする人間が韓国語を習得する際に陥り易いミスを克服することを目的としています。
(そのため、前書きで著者自身が、この本は「韓国語の入門書ではない」旨の断りを入れています。)

内容は、四部構成で、

  • 間違いの具体例
  • 練習コーナー
  • 韓国語特有の表現
  • 異なる用言

となっていて、日本語に影響されて間違ってしまった具体例を提示/比較しながら、韓国語本来の正しい用法を説明する形になっていて、理解し易くなっています。

私も、読みながらいくつか収穫がありました。
例えば、「お金がたくさんかかります」という表現をする場合、「かかる」というところを、日本語にひきずられてしまうと「コルリダ」という動詞を使いたくなるところなのですが、韓国語では「トゥルダ」を使わなければならないなど、おもわず“あぁなるほどそうだった”と思い出させてくれました。

初級から中級に入りかけている人には、お薦めの一冊です。
もちろん、中級から上級に足を踏み入れている人にも、いい復習の機会を与えてくれる一冊です。

おまけ

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