こんな本を読みました

公開日:2000年5月14日

■ ぐるっとソウル 地下鉄でめぐる いま・むかし

ぐるっとソウル

著 者:遠森 慶   
発行所:三交社
定 価:1,500円(税抜)
コード:ISBN4-87919-572-3

ソウルというところは、生き物のように、時間の経過とともに大きくなっています。
それに併せて、今まで開発されていなかったところが、どんどんと住宅街に変わってきています。
住宅街が増えると交通手段として地下鉄が整備され、今では、8号線までになっています。
この「ぐるっとソウル」は、そのソウルの動脈となっている地下鉄・電鉄を使ってソウルのいろいろな街をめぐり、紹介をしています。

さて、この本の題名にもあるように、地下鉄で訪れた街の「いま」のことはもちろんのこと、その街の「むかし」についても判りやすい記述があり、その街の生い立ちや、街の名前の由来など、その街の歴史背景を知ることができます。

この本の記述に、“地図には載っていないが、昔からある通称に「旧花信」「広橋」というものがある”というものがありました。
「旧花信」(正確な漢字表記は「和信」です。)というのは、その昔、鍾路に有名な和信百貨店があり、なくなってしまった今のその百貨店の名前が残ってしまっているのです。
(不幸にも、私は、和信百貨店が倒産して無くなってしまうまでにソウルに行く機会がなく、実物の建物を見たことがありません。)
鍾路近辺をよくうろうろしている私には、既知のことだったのですが、もう一つの「広橋」という通称は知りませんでした。
この「広橋」とは、ロッテホテルから南大門路を北のほうにすこし行ったところにある清渓川路との交差点があり、この地点が「広橋」と呼ばれているのです。
なぜ「広橋」なのかというと、その地点は、昔、川であり、そこに橋が掛かっていたからなのです。
では、そこに掛かっていた橋の名が「広橋」になったのか?については、本書をお読みください。

ソウルの歴史に興味があり、地下鉄を使って目的とする街をぶらぶらするのがお好きな方には、おすすめの一冊です。
なんども、ソウルに行っている私にも、新たな発見をさせてくれた本でした。

おまけ

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