こんな本を読みました

公開日:2001年10月14日

■ 日本焼肉物語 ニッポンヤキニクモノガタリ

日本焼肉物語

  
著 者:宮塚利雄
発 行:大田出版
定 価:1,600円(税抜)
コード:ISBN4-87233-426-4

今、これを読んでいらっしゃる方は当然のことですが、焼肉を食べに行ったことがないという人はほとんどいないでしょう。
それほどまでに、いつのまにやら、日本人の食習慣に組み込まれた「焼肉」ですが、にその歴史/背景を詳しく知っている人は少ないと思います。

「焼肉」といえば、一般の日本人は、韓国/朝鮮の料理であると連想しがちですが(ご存知の方も多いと思いますが)、韓国の焼肉とは、また違った独自の発展を遂げていており、似て異なるものとなっています。しかし、その源流は、朝鮮半島にあるのは間違いないことです。
朝鮮半島をルーツとする焼肉が、どのようにして日本に入ってきたのか?
その昔の「焼肉屋」とはどんなものであったのか?
いったい、いつ頃から、今の形式の焼肉屋が日本に登場してきたのか?
知られていない「焼肉」の歴史を知ることが出来ます。

また、焼肉の主役である「肉」。この「肉」が出来るまで、つまり、家畜である牛や豚が「食肉」になる過程についても、スポットが当てられています。
食肉処理業界の独特な慣行や、労働に携わる人々の労苦を知ることが出来ます。

今の焼肉業界があるのは、先人達の積み重なった努力の上に築かれていることが分りました。
焼肉の歴史、焼肉業界、食肉業界をまとめてコンパクトにしたものになっています。
焼肉屋さんに焼肉を食べに行くと、ついつい、この本の内容を思い出してしまいます。
焼肉好きな方は、ご一読を。

おまけ

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